エンジンのオーバーヒートってなに?
車の深刻なトラブルであるオーバーヒート。
「名前は聞いたことあるけど、症状はよく知らない」という方は少なくないかと思います。
ここでは、オーバーヒートの意味や症状から原因、修理・対処法をご紹介します。
運転をする方は是非ご覧になってください。
オーバーヒートとは、エンジンの発生熱量が、冷却性能を上回ってしまった場合に起きるエンジントラブルです。
エンジンの冷却水(別名ラジエーター液)とは、エンジンを冷やしてオーバーヒートを防ぐことと、エンジンが錆びないようにすることの2つの役割を担っているものです。
原因となるのは、冷却系やオイル類などの不具合です。
また、長い坂道での低いギア走行や、渋滞時のノロノロ運転が長時間続くと、オーバーヒートが起きやすい状況になります。
初期段階では、水温計がHマーク近くを指し、走行時に思うようにスピードアップしなかったり、アクセルを踏むと、ノッキング音がしたり、エンジン回転数が不安定になるなどの症状が現れます。
中期段階では、水温計はHマークを越えます。
エンジンから水蒸気が立ち上ってきたり、車から「キイキイ」というような異音が発生します。
最終段階では、冷却水漏れなどで水温計はCマークを指し、オイルの焼ける匂いがしたり、エンジン内部からの異音が聞こえるようになり、最後は、アクセルを踏んでもエンジンが停止し、動かなくなってしまいます。
アクセルを踏むと不自然なカリカリ音がしエンジン回転数が不安定の症状が現れたらまずはオーバーヒートを疑ってください。
「オーバーヒートになったらボンネットから煙が出る」というイメージを思っている方が多いかもしれませんが、煙が出たら最後で、かなり危険な状態と言えます。
ボンネットから煙が出る前に対処しましょう。
オーバーヒートの主な原因と挙げられるものは、冷却水の不足です。
または、エンジンオイルの不足から摩擦熱が高まってしまったことが原因です。
日頃から冷却水やエンジンオイルのメンテナンスを欠かさず行わなければいけません。
オーバーヒートが起きた場合には、周囲の安全を確認したうえで、ほかのクルマの走行に邪魔にならない場所に停止させます。
そして、ボンネットを開け、エンジンルームの風通しをよくします。
すぐにエンジンを切ってしまうと、冷却水が循環せずに、一気に温度が上昇したり、エンジンオイルの循環が停止し、油膜切れを起こしてエンジンが焼き付く可能性がありますので、エンジンを停止せずに、そのままかけておく必要があります。
ラジエターを含む配管周りの交換だと約10〜15万円。
エンジンの交換だと20〜40万円が相場です。
日頃からのメンテナンスを行えば、オーバーヒートになる可能性が格段に下がります。
愛車を万全な状態に保ち、安全なカーライフを送ってください。