ドレスアップ(DIY)・豆知識備忘録

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最近話題のAWD! 4WDとの違いとは??

 

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スバルが新たに開発・販売している車種で耳にすることが多くなった「AWD」という駆動方式があります。

しかし「AWD」の性能や他の駆動方式との違いがわからない人もかなり多いのではないのでしょうか。

この記事では「AWD」の仕組みを紐解いていき、メリット・デメリットを明らかにしていきたいと思います。

 

 

AWDは駆動システムの名称で「FR」や「FF」「4WD」といった車の駆動システムの一種です。

「AWD」という名称は「All Wheel Drive」の略で、つまり全輪を駆動させて動く駆動方式です。

「AWD」全輪駆動システムは、他の車の駆動方式とどう違った走りを見せるのか気になりますよね。

AWD」のメリットとデメリット、他の車の駆動方式とその魅力について掲載していきたいと思います。

 

AWDと4WDは何が違うのか分からないといった疑問を持つ方も多いかと思います。

「AWD」は全輪駆動の略です。一方「4WD」は「four wheel drive」 の略。

つまり4つのタイヤが駆動するというシステムです。

 

そのために「AWD」も「4WD」も駆動方法は同じなのでは?という声もあるかと思うのですが違います。

AWDと4WDの違いは、結論から言うと「駆動するホイール」の数によって変わってきます。

「4WD」は4つのタイヤが駆動するシステム。

4つ以上のタイヤが動くものは4WDとは言えません。

AWDは4つ、またはそれ以上のタイヤ全てが駆動する車、乗り物の事を指すのです。

 

何となく4WDとAWDの違いは分かっていただけたでしょうか?

そこでまた一つ疑問が生まれるかと思います。

それは「4つ以上のタイヤが駆動する車ってあるの?」という疑問です。

もちろんAWDという言葉があるからには実在します。

その代表的な車が以下の通りです。

 

 

メルセデスベンツ 【G 63 AMG 6✖6】

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これは2014年にメルセデス・ベンツが限定販売した車で、見た目通り6輪あり、それらが全て駆動輪として作用する「AWD」の車です。全長約6m、全幅2m以上、全高約2.3mあり、エンジンはV型8気筒5.5リッター直噴ツインターボエンジンを搭載していて、最高出力400kW(544PS)、最大トルク760N・mにもなるモンスターカーです。

軍用車をベースに作られた車で、価格は8000万円にもなります。

乗用車としては世界初となる「タイヤ空気圧調整システム」をはじめ、防弾仕様車で使われている強化コイルスプリングとラリーレース用に開発されたガス封入式ダンパーを採用した専用サスペンションが採用されています。

また最低地上高を増すための「ハブリダクション」 、ワイルドでスポーティな印象を強調するカーボンファイバー製のオーバーフェンダーとフロントルーフスポイラー(LEDライト付)を搭載しています。

さらには後席にパワーシート、左右独立シート、マルチコントロールシートバック、AMGスポーツシート、アームレスト付センターコンソール、シートベンチレーター、リアエンターテイメントシステムを備え、快適性を極限まで高めています。

SUV車にこれだけの装備を搭載するあたり、外国車はとても豪華だなと改めて実感できますね。

 

AVTOROSシャーマン8×8

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AWDに該当する車両は6輪車だけでなく、8輪車も存在します。

全長6.300mm、幅2.500mm、高さは2.700mm、そして2.5tの重量を持つ、まるで化け物のような巨体の車です。

悪路や雪原はもちろん、水面ですら車体が沈まない限り走行できます。

この車の最大のメリットは4輪駆動と8輪駆動の切り替えが出来る事です。

道路の状況で駆動システムが切り替わり道路に合った走行が可能です。

 

 

ここまで、何となく「AWD」という駆動方式がどういったものなのかがお分かりいただけたと思います。

「AWD」とは、車についているホイール全てが駆動する事を指します。

なので自動車における「4WD」も「AWD」と言えます。

そもそも世界基準では4WDではなくAWDが使用されています。

海外では6輪駆動や8輪駆動の車もあったので、この駆動方式の名称が浸透していったのです。

 

 

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今では日本でも「4WD」は「AWD」に置き換わってきています。

それは、日本の自動車業界もグローバル化になり、海外へと進出していくようになったからだと思います。

それによって世界基準の表記に置き換わってきたものだと思います。

 

そして、そんな日本に4WDを広めたスバルも今ではその言葉は使わず、表記をAWDとして新たなAWDを開発しました。

 

スバルは自身の核ともいえる4WDの名を捨て、そしてその技術をも比較対象にして「シンメトリカルAWD」という駆動システムを開発しました。


4WDはその4輪全ての駆動で、オフロードの走破を難なくこなせるのが最大のメリットです。

しかし、4輪全てが駆動してもエンジンの位置などによる重量配分の差によって、どうしても左右に偏りが出てしまいます。

これは4WDのデメリットとも言えるでしょう。


しかし、スバルの開発した「シンメトリカルAWD」はシャーシに対してエンジンやトランスミッションなどのパワートレインが左右対称になるよう設置されていますので、コーナリングの安定性や軽快なハンドリングを可能にさせてくれます。

 

4WDを生み出したスバルが世界基準の意識と更に世界と戦える為に4WDを捨て、AWDとして車体の構造を一新させました。

 

 

「AWD」とは新たな言葉ではなく、世界基準の言葉であり、日本で馴染みのある4WDもAWDであるのです。

そして昔の日本の車業界とは違い、世界へとどんどん進出し闘う事が可能になった今だからこそ、世界基準であるAWDという言葉が浸透し始めました。

日本のAWDがどのように世界基準と闘っていくのかが楽しみです。

 

4WDとの比較のため、以下の記事も参考にしてみてください。

anastasier.hatenablog.com