車の電球まとめ! ~主な規格と搭載箇所~
ヘッドライトやフォグランプ、車内の室内灯など、車のいたるところに配置されているライトには様々な規格が存在します。
ハロゲン球・HID・LEDなどの球の違いも合わせると、その数は膨大なものになります。
ここでは、ライトの規格と代表的な適合車種を紹介していきます。
純粋に興味のある方、また純正バルブからご自身で交換するようなとき、ご自身の車がどの規格に適合するのか知りたい方はぜひご覧ください。
夜間見通しの悪い道路を照らす大事な車のライトは、白熱電球に始まり、現在はハロゲンバルブが主流になっています。
しかし最近では普及率は低いものの、ハロゲンバルブに代わってディスチャージ(HID)バルブやLEDバルブが少しずつ広がってきています。
普段気にすることは少ないとは思いますが、ヘッドライトやフォグランプを始めとした車のライトには多種多様な規格が存在し、バルブの消費電力(定格)や、形状・口金・ガラス球の大きさなどによって様々な規格が存在します。
車種ごとに適合するバルブの規格は決まっており、たとえば従来のバルブから、最近普及し始めたHIDバルブやLEDバルブに取り替えをする場合には、規格の知識は不可欠といえるでしょう。
それでは、ライトの全規格と適合車種の代表例について、規格ごとに紹介していきます。
ハロゲン・HID・LEDそれぞれの特徴については以下の記事で解説していますので、こちらもあわせてご覧ください。
「H1規格」
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H1規格は、国産・外車を問わず、4灯式のハイビームやロービームに広く使用されてるバルブです。
現在H1は主流ではなく、1世代もしくは2世代前の古い型式の車までに多く見られます。
H1規格が適合する車種の代表は日産「エクストレイル」。
エクストレイルの旧型T31系では、ハイビーム用に採用されていました。
他にも、加工したヘッドライトにも多く採用されています。
「H3規格」
H3規格は、主にフォグランプに広く採用されている規格です。
H1規格同様、現行車種には使用されておらず、90年代から2000年代初頭の頃に発売された車種に多く見られます。
また、H3とH3Aは電球の形は非常に似ていますが、口金部分の切り込みサイズが1mm異なるので、互換性がありません。
「H4規格」
H4規格は、2灯式のヘッドライトに幅広く使用され、このバルブのみでロービーム・ハイビーム両方の光を照射することが可能なバルブの規格です。
H1やH3と異なり、現行車種でも広く採用されているタイプです。
H4が適合する車種の代表は、スズキ「ハスラー」。
現行ハスラーのハイビーム・ロービームとしてH4が採用されています。
またH4Uという規格も存在しますが、H4と互換性がある規格で、「U」はユニバーサルを表しています。
「H7規格」
H7は、国産・外車を問わず、4灯式のハイビーム・ロービームに広く使用される規格です。
旧型のセダン車やステーションワゴンに採用されていることが多く、日産「スカイライン」や、トヨタ「クラウン」などが有名です。
現在H7規格に適合する代表車種は、ホンダ「N-WGN」で、ハイビームに採用されています。
「H8規格」
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H8は、主にフォグランプに使用される規格です。
H9やH11とはバルブの形状が似ていますが、定格が異なるため互換性はありません。
(定格:12V35W)
H8に適合する代表車種は、日産「ノート」。
現行モデルとなるノート2016年モデルのうち、ハロゲンバルブ採用車・LEDバルブ採用車の両方にH8が採用されています。
「H9規格」
H9は、主に4灯式ヘッドライトのハイビームとして使用される規格です。
H8やH11とはバルブの形状が似ていますが、定格が異なるため互換性はありません。
(定格:12V65W)
H9に適合する車種の代表例は、レクサス「RX」。
RXの2012年~2015年にかけて発売されたモデルのハイビームに採用されています。
「H11規格」
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H11規格は、主にフォグランプに使用され、一部が4灯式ヘッドライトのロービームにも使用される規格です。
H8やH9とはバルブの形状が似ていますが、定格が異なり互換性がありません。
(定格:12V55W)
H11に適合する車種の代表例は、マツダ「CX-5」。
KE系の2012~2014年モデルのフォグランプに採用されていました。
ロービームとしてH11規格を使用する代表車種はというと、2017年に登場したばかりの日産「新型リーフ」のハロゲン車です。
「H16規格」
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H16規格は、主にフォグランプに使用されている規格です。
H8・H9・H11とはバルブの形状が似ていますが、定格が異なり互換性はありません。
(定格:12V19W)
H16規格に適合する車種の代表例は、ダイハツ「タント」が挙げられます。
現行のLA60系からタントのフォグランプにH16規格が採用され、それまではH8規格が使用されていました。
「HB3規格」
HB3規格は、4灯式ヘッドライトのハイビームとして使用され、現行車種にも適合車種が多く存在します。
現在のハイビーム用ライトとしてHB3規格は、主流の規格となっています。
HB3規格に適合する車種の代表例は、ホンダ「フリード」。
2016年以降の最新モデルのうち、ハロゲンバルブ採用車・LEDバルブ採用車の両方で、ハイビームにHB3規格が使用されています。
「HB4規格」
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HB4規格は、4灯式ヘッドライトのロービームやフォグランプとして幅広い車種に使用される規格です。
多くの車種に適合しますが、1世代ほど前のモデルに多い規格です。
HB4規格に適合する車種の代表例は、スバル「インプレッサ」。
インプレッサGD系からGH系にかけて、フォグランプとしてHB4規格が採用されていました。
車種ごとのバルブの規格が何になっているのかは、ライトメーカーのホームページから簡単に調べることができます。
どのメーカーでも必ず用意されており、カー用品店においてはカー用品のコーナーに冊子になった適合表が備えられています。
もしバルブの交換にチャレンジされる際は、適合表をもとにどのバルブが取り付けられるのか調べると良いでしょう。