他車種の部品を流用しよう ~18マジェスタ用ミラースイッチ移植~
クラウンも年式やモデル・グレードによって内外装・装備が一部変更されているものが多々あって、ゼロクラウンと18系マジェスタも外装や装備などが変わっています。
しかし18クラウンはロイヤル・アスリート・マジェスタの3車種の内装はすべて流用することができ、マジェスタ特有の木目パネルなども釣りつけることができてしまいます。
マルチディスプレイ周辺だけは形状が違うので、少々加工する必要がありますが…
流用できるパーツはたくさんありますが、今回は18マジェスタ用のミラースイッチの移植を紹介していきたいと思います。
まずは2種類のパーツの比較画像です。
1枚目が18クラウンのもの。
2枚目が18マジェスタのもの。
18マジェスタのスイッチには中央部分に「AUTO」の文字がありますね。
これはドアのロック・アンロックにあわせてミラーを自動的に格納させるもので、スイッチを押さないでおくと作動します。
社外品でもミラーの格納スイッチが販売されていますが、いちから配線を引き直してやる場合が多いので地味に面倒です。
せっかく流用できるのですから、使えるものは使っておきましょう。
まず、作業するにあたって必要なものは以下の通りです。
①スイッチ本体 品番:84873-30020
②コネクター 品番:90980-11989
③配線(赤) 品番:82998-12690
④配線(茶白) 品番:82998-12870
これらの部品はすべてトヨタ純正部品なので、お近くのトヨタディーラー・トヨタ共販にて部品を購入する必要があります。
値段はおおよそ¥6,000くらいだったと思います。
通常は車両明細(車検証)の情報をもとに部品を調べるのですが、正確な品番がわかっている場合は品番から調べることも可能なので、上記4つの品番をトヨタで調べてもらい、発注してもらいましょう。
部品が手元に揃ったら、作業開始です。
まずはマルチディスプレイ左側面の内張を外します。外し方については以下の記事を参考にしてください。
次にハンドル下のカバーを外します。
もうすでに取り外されてしまっていますが、赤線の部分を引っ張ると簡単に取り外すことができます。
黄点の部分にスイッチが取り付けられているので、この部分のコネクターも外し、カバー本体は足元に置いておきます。
次に赤丸のパネルを外します。
隙間をマイナスドライバーなどでこじってやると簡単に外すことができます。
パネルを外したら、ミラースイッチを交換しておきましょう。こちらもツメではまっているだけなので簡単に外せます。
次に、コネクターの配線を差し替えていきます。
赤丸のコネクターが18クラウンのミラースイッチのコネクターです。
コネクターに刺さる配線を固定する白いクリップがあるので、画像のようにこじって取り外します。
18マジェスタ用のコネクターにも同じクリップが付いているので、これも外しておきましょう。
以下のように配線を差し込んでいき、各配線を画像に枚目の配列に合わせていきます。
左端の赤色の配線は、スイッチと合わせて購入したものを使用してください。
今度は車体側に茶白の配線を追加します。
ハンドル下側のパネルの左奥側に、画像のような配線が密集しているところがあります。
ジャンクションブロックとも言うのですが、その部分の赤丸のコネクターを外します。
同じように配線を固定するクリップがあるので、この部分も外しておきます。
ミラースイッチのコネクターと違い完全に取り外すことができないので、浮かせるだけで大丈夫です。
画像の赤丸、ピンクの配線の隣に購入した茶白の配線を差し込み、浮かせておいたロックを元に戻しておきます。
ここで新たに接続した赤と茶白の配線をギボシで繋げておきます。
ここまで出来たら、車両復元・動作確認して完成です!
最近ではこのミラー各脳機能は標準になっていますが、18系はギリギリ採用されていなかったようですね。
でもマジェスタのスイッチを使えば比較的簡単に交換作業ができるので、是非チャレンジしてみてください。