ドレスアップ(DIY)・豆知識備忘録

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車をカッコよく乗ろう! ~社外ナビ増設偏~

 

 

最近の車はナビゲーションが標準装備になっているものが多くなってきましたね。

 

 

 

搭載されるナビにも純正のものと社外のものがあり、純正でもメーカーオプションとディーラーオプションの2種類あります。

 

メーカーオプション

車両製造時、メーカーにて取り付けられるカーナビです。各車種専用設計で、クラウンやランクル100などエアコン操作も含まれるタイプもあり、そういったカーナビは「マルチディスプレイナビゲーション」といわれます。ナビ以外の操作も受け持っているため社外ナビに交換することができません。

 

ディーラーオプション

納車前に販売店(ディーラー)で取り付けられるカーナビです。車種専用というよりはメーカー専用のような感じで、社外ナビのような外観が特徴です。このタイプのナビはナビの操作のみ受け持っているので、あとから社外ナビに取り替えることができます。ディーラーオプションナビはメーカーオプションよりも種類が多いので、選択の幅も広いです。

 

 

両者に共通する点は以下の通りです。

 

ーーメリットー

保証期間が長い(3年または6万km)。

納車時すぐにカーナビが使える状態になっている。

室内のインテリアによく馴染む。

バックカメラやステアリングスイッチなど、ナビ以外に車に備わっている機能を連動させることができる。

各自動車メーカーが提供する通信機能・オンラインサービス(トヨタのG-BOOK、ホンダのインターナビなど)を使うことができる。

ナビの脱着工程が複雑なため、盗難されにくい(メーカーオプション)。

 

ーーデメリットー

車種によっては構造が複雑なため、容易に交換できない。

社外品に比べて種類が少なく費用も高い。

社外品と異なり車両走行中のナビの操作・テレビの視聴は安全確保のためできないようになっている。市販のテレビ・ナビキットを使えば解消されるがナビの種類によっては配線の一部を差し替える必要があるので作業に手間がかかる。

 

 

社外品は純正品よりも保証期間が短いので、ナビに不具合が発生しても保証を受けられないこともあります。

販売メーカーによってバックカメラなどの用品も個別に設定されているので、純正の用品を流用することができないこともあります。

しかし社外品は走行中のナビ操作などが容易にできるようになっていますし、その他の後付け用品を最大限に活かすことができます。

 

 

私もゼロクラウンに乗っていて、メーカーオプションのマルチディスプレイが搭載されています。

マルチディスプレイには純正の6連CD・DVDチェンジャーが搭載されているので使い勝手は良いんですが、あいにく内部のセンサーが寿命を迎えまして…

ちょうどいい機会だと思って、チェンジャーを取っ払って社外ナビを増設しました。

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いきなり完成画像ですが、ツインモニターはこんな感じになります。

取り付ける際にビートソニックという車種別専用設計のオーディオ取付用ハーネスを使う場合と既存の配線を大幅に加工する場合とありますが、今回紹介するのは前者の取付方法です。

参考までにどうぞ。

 

ビートソニックは車の年式・グレード(スピーカーの個数・マークレビンソン)・マルチディスプレイの有無などで細かく設定されているので、購入する前にご自身の車の情報をしっかり控えておきましょう。

取り付ける社外品のメーカー・機種によっては取り付けられない場合があるので、取り付けたい社外品のメーカーにビートソニックを使用しての取付が可能かどうか問い合わせておきましょう。

車種によって副作用は様々ですが、ゼロクラウンの場合はステアリングスイッチ・マルチ左側のスイッチ(TV以外)・リアアームレストのスイッチ・G-BOOKなどの通信機能が使えなくなります。

シフトノブとの隙間が小さいため、パーキングの状態で社外ナビをチルト操作するとシフトノブに接触し、ナビが破損してしまいます。ノブの取付穴を少し深めに削って余分にねじ込んでおくとおくとギリギリ回避できるので、交換作業を始める前にやっておきましょう。

また社外ナビの音声はフロントスピーカーのみの出力になるので、通常通り音楽を再生すると音割れが発生します。既存のスピーカー配線を社外ナビに合わせて引き直すか、外部入力という形で音楽機器を用いて音楽を再生すると普段通りの音質を保てます。

作業するにあたって最低限の電気の知識がないと作業中にショートさせ部品を破損させてしまう恐れがあるので、しっかりと下調べを行ったうえで作業することをおすすめします。不安な方はショップなどに作業を依頼してください。

 

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まず初めに、マルチディスプレイ両側面の内張を外します。先に下側を手で引っ張ってやると外しやすいです。この時引っ張りすぎて上側のツメを折らないように気を付けましょう。

グレードによっては運転席・助手席のシートヒーターが装備されているので、その場合は赤丸部分のスイッチ裏のコネクターを外します。

 

続いて、シフト周りのパネルを外します。

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サイドブレーキを引いてシフトゲート横のシフトロック解除スイッチを押しながら、シフトをDレンジに入れておきます。

その状態でシフトレバーのグリップ部分を反時計回りに回転させて外し、マルチディスプレイの傷付き防止のためネジ部分をテープなどで保護しておきます。

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画像1枚目の赤丸部分を持ち上げてパネルを外していきます。

パネル裏にはコネクターが何個か付いているので、2枚目と3枚目を参考に配線を外し、パネルを持ち上げつつ後方に引き出します。

2枚目の配線はグレードによって装備が変わるため、スイッチの種類や個数が異なる場合がありますが、付いているものはすべて外してください。

 

ここまで外したところで、マルチ本体を外しにかかります。

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1枚目は向かって右側、2枚目は向かって左側の画像で、それぞれ赤丸のボルトを外します。それぞれの横にぶら下がっている配線はシートシーターの配線なので、そのままぶら下げておいて問題ありません。

マルチディスプレイは手前に軽く引っ張れば簡単に取り外すことができるので、思い切り引っ張らないでください。外れた勢いで裏面にささっている配線が切れてしまう可能性があります。

マルチを出前に引き出した状態で配線をすべて外し、マルチディスプレイを車体から取り外します。

ここから先はビートソニックと社外ナビの取扱書をもとに取り付け・車両復元すれば完成です。

 

 

慣れてしまえば簡単ですが、初めてやると結構時間がかかります。

 

途中でどうすればいいかわからなくなってしまったときはもう一度この記事を参考にしてみてください。