ゼロクラウン解説書 ~オーディオシステムとスピーカーの配置箇所~
今回はゼロクラウンのオーディオに関しての投稿です。
ゼロクラウンの前期にはCDチェンジャー、後期にはDVDチェンジャーが搭載されています。
車内で聴く音楽も、最大で6枚のCDを挿入できるので、長時間のドライブでもわざわざCDを入れ替えることなく6枚分の楽曲をノンストップで再生できるのは非常に便利ですよね。
そして後期のナビゲーションはHDDナビに変更されているので、楽曲を再生しながらハードディスク内部に楽曲を取り入れることもできるので、CDチェンジャーとハードディスクのデータを合わせるとかなりの数になります。
走行中ナビの操作ができるナビキットを取り入れれば、好きなタイミングで楽曲を再生させることができるので、ゼロクラウンのオーディオシステムは非常に便利です。
しかし、ゼロクラウンのオーナーの中には、純正スピーカーの音質に不満を持っている方も多いと思います。
音量を大きくしたりサウンドシステムを自分好みに設定すると音割れしてしまったり、変にエコーがかかっているような音質になってしまったり…。
こういった症状を改善するにはスピーカーをより良いものに交換するか、社外のオーディオ・アンプを取り付ける必要があります。
マークレビンソン採用車に社外のオーディオを組むとなると、ビートソニックの設定がないためCDチェンジャー内部の基盤を取り出したり、多数の配線を延長・加工したりするのでとても大変です。
年式とグレード、メーカーオプションナビ(マルチディスプレイ)の設定によってサウンドシステムが異なり、
ロイヤルサウンド(6スピーカー)
スーパーライブサウンド(8スピーカー)
マークレビンソンプレミアムサウンド(14スピーカー)
上記の3種類があります。
スピーカーの個数=音質の良さと思う方も多いですが、間違いです。
クラウンのように多数のスピーカーを設置しているのは、どの座席からも楽曲を聞きやすくするためで、決して音質の向上を図っているのではありません。
システムごとのスピーカー設置箇所は以下の通りです。
ロイヤルサウンド(6スピーカー)
・フロントツィーター✖2(ダッシュボード両端)
・フロントスピーカー✖2(左右フロントドア前方下部)
・リアスピーカー✖2(左右リアドア前方下部)
スーパーライブサウンド(8スピーカー)
・センタースピーカー✖1(ダッシュボード中央)
・フロントツィーター✖2(ダッシュボード両端)
・フロントスピーカー✖2(左右フロントドア前方下部)
・リアスピーカー✖2(左右リアドア前方下部)
・サブウーファー✖1(リアトレイ中央)
マークレビンソンプレミアムサウンド(14スピーカー)
・センタースピーカー✖1(ダッシュボード中央)
・フロントツィーター✖2(ダッシュボード両端)
・フロントミッドレンジスピーカー✖2(左右フロントツィーター後部)
・フロントスピーカー✖2(左右フロントドア前方下部)
・リアスピーカー✖2(左右リアドア前方下部)
・リアツィーター✖2(左右リアスピーカー前部)
・リアミッドレンジスピーカー✖2(リアトレイ両端)
・サブウーファー✖1(リアトレイ中央)
このように膨大な数のスピーカーが取り付けられていますね。
これだけ多くのスピーカーがあると、通常アンプの出力は6ch・8chくらいはあるはずなのですが、実際の出力は2ch分しかありません。
これはステレオの状態で、2chですべてのスピーカーを鳴らしていることになります。
フロント左右のスピーカー出力に他のスピーカーやウーファーを接続している状態になっていて、1つの出力に対して複数のスピーカーが連動しているので、1スピーカーあたりの出力は必然的に落ちてしまいます。
これが音質の悪さの原因です。
改善するにはスピーカーの交換と、純正アンプの交換が必要になってきます。
これを自力ですべて交換するのは正直大変です。
でもこれ以外に、社外のオーディオを取り付けるだけでも音質は結構変わってきます。
マークレビンソン装着車の場合、社外オーディオの取付はとても大変ですが、ロイヤルサウンド装着車とスーパーライブサウンド装着車は市販のビートソニックの設定があるので、社外オーディオの取付も比較的容易に行えます。
社外のオーディオと合わせると10万円前後の費用がかかりますが、スピーカーやアンプを一式買い揃えるよりかは安価で音質改善を図れると思います。
もしご自身のゼロクラウンがロイヤルサウンド、スーパーライブサウンドのいずれかが装着されているのであれば、以下の記事を参考に社外オーディオの取付にチャレンジしてみてもいいかと思います。